アキレス腱断裂

アキレス腱断裂は、年齢や競技レベルにかかわらず発生する可能性があります。

一般的には中高年に好発すると言われることが多いですが、若い年齢層でも発生することがあります。

アキレス腱は足の動きに重要な役割を果たしており、その断裂は歩行や運動に大きな影響を与えることが理解されます。また、痛みが少なく歩行が可能なため、見逃されがちであるという点も注意が必要です。

アキレス腱断裂を発症させる機序

アキレス腱断裂の発生には様々な要因が関与しております。特に若い競技者の場合、普段よりも調子が良いときに発生することが多く、筋肉のコントロールの不均衡が一因となっている可能性が考えられます。また、中年以降では、柔軟性の低下だけでなく、筋収縮のコントロールの低下が影響しています。

診断方法

アキレス腱断裂の診断において、徒手的検査の一つであるThompson’s squeeze test(トンプソン・スクイーズ・テスト)が挙げられます。この検査では患者様がうつ伏せになり、下腿三頭筋の筋腹をつまんで足関節の動きを観察します。アキレス腱が断裂している場合、通常の反応が得られないとされています。

また、アキレス腱の部分に陥凹があるかどうかを触ってみることも、簡易な診断手法として挙げられています。ただし、腫脹が強い場合は陥凹が触知できない可能性があるため、その点にも注意が必要です。

応急処置

受傷直後のアキレス腱断裂などの場合、基本的な応急処置としてRICE処置が行われます。

RICE処置は、以下の4つのステップから成り立っています。

1. 安静 (Rest): 受傷した部位を動かさずに安静にすることで、さらなる損傷を防ぎます。
2. 冷却 (Icing): 氷や冷却パックを使って受傷部位を冷やし、炎症や腫れを抑えます。
3. 圧迫 (Compression): 伸縮性のある包帯やテーピングを使って受傷部位を圧迫し、腫れを軽減します。
4. 挙上 (Elevation): 受傷部位を心臓よりも高い位置に保つことで、血液の循環を促進し、腫れを軽減します。

足関節の場合、軽度底屈位での固定が適しています。これにより、アキレス腱や足関節の周囲の組織にかかる負担を軽減し、安定性を確保することができます。

治療

アキレス腱断裂の手術療法と保存療法における治療期間やリハビリの進行は、個々の症状や患者の状態によって異なりますが、一般的な目安としては以下のような期間が挙げられます。

ギプス固定期間: 通常は手術後4週間程度が一般的です。

全荷重歩行開始: 通常は手術後4週間後から可能です。

受傷種目への復帰: 通常は手術後5か月頃から可能とされます。

当院では保存療法が得意です

アキレス腱断裂の治療においては、手術が必要な場合もありますが、一部の完全断裂のケースにおいては保存療法が適用されることもあります。その際には、専門家の判断に基づき、適切な治療法を選択することが重要です。

ハイボルト療法は、特殊な電気療法であり、伊藤超短波製の最先端の施術器機を使用することで、痛みの原因となる深部の筋肉にアプローチします。これにより、痛みの緩和や回復を促進することができます。

アキレス腱断裂にお困りの方は、早めに診断を受け、適切な治療法を検討することが重要です。名古屋市にあるめいほく接骨院では、専門家による診断と適切な治療を提供していますので、お気軽に相談ください。