膝前十字靭帯(ACL)損傷
- スポーツをしているときに膝が変な音がした
- 膝が抜けるような感じがある
- 歩くときに膝が不安定
- 膝の痛みで歩けない
- 膝が腫れている
前十字靭帯損傷って何?|名古屋市東区 めいほく接骨院・整体院
前十字靭帯の役割
膝関節内に存在する靭帯は、前内側線維束と後外側線維束に分けられ、それぞれが独自の機能を果たしています。これらの靭帯は、脛骨の前方への不安定性を抑制するだけでなく、下腿の内旋や過度の伸展を制御する役割も担っています。
前十字靭帯はなぜ損傷するの?
前十字靭帯の損傷は、交通事故やスポーツ活動中に生じることがあります。
スポーツでの急激な停止やジャンプなどの動作では、軽く膝を曲げた状態で大腿四頭筋(太ももの前にある筋肉)が急速に収縮します。
この動作により、大腿四頭筋の力が加わり、脛骨が前方に引っ張られます。このとき、前十字靭帯は膝の安定性を保つ重要な役割を果たします。
しかしこの力が過度にかかると、前十字靭帯が損傷する可能性があります。
一度損傷が生じると、前十字靭帯は修復されずにそのままの状態が続き、通常の位置からずれることがあります。そのため、膝は不安定な状態を繰り返し、前に脱臼することがあります。
この亜脱臼が繰り返されると、半月板の後ろ側に過度なストレスがかかり、その部位に合併症が発生する可能性が高くなります。
受傷機転
前十字靭帯の損傷は、主にスポーツ活動中に発生します。
【接触型】コンタクトスポーツ(ラグビーや柔道など)では、直接外力が膝関節に加わり、前十字靭帯が断裂することがあります。
【非接触型】直接的な外力は加わらないが、急激な大腿四頭筋の収縮による動作(着地時のストップやジャンプ)や膝に捻りがかかる動作(カッティングやステップ)によっても断裂することがあります。
受傷時には、「膝が内側に入った」「ガクッとした」「ブチッという音がした」といった症状が見られることが多いです。
慢性的なケースでは、軽微な動作でも膝の不安定感が現れることがあります。
初期段階では腫れや痛みはほとんど出ないことがあり、時間が経つにつれて症状が明らかになることが一般的です。
膝関節が腫れ、可動域が制限され、歩行が難しくなることがあります。
通常、約1か月ほどで通常の生活に戻れることが多いですが、半月板損傷など合併症が生じると、膝の可動域制限や痛みが持続する可能性があります。
診断
・徒手不安定性検査
前十字靭帯損傷の評価には、Lachman test(ラックマンテスト)、前方引き出しテスト、Nテストなどの不安定性テストがあります。これらのテストは高度な手技を必要としますが、前十字靭帯損傷の診断には非常に有用です。ただし、全ての患者に対して徒手で不安定性を確認するのは難しいこともありますので注意が必要です。
・画像診断
単純なX線撮影では前十字靭帯の損傷は視覚化できませんが、骨折などの併発症が存在する場合もあります。MRI検査は前十字靭帯の損傷診断に非常に役立ちます。MRIは靭帯や周囲の軟部組織の状態を詳細に観察でき、前十字靭帯の断裂や損傷の程度を確認する上で重要な手段です。
前十字靭帯損傷の場合、通常は保存療法よりも手術療法が選択されることが多いです。
手術療法には、靭帯修復術と再建術という2つの方法があります。手術を受けると、手術後の3〜6か月のリハビリ期間を経て、段階的にスポーツ活動を再開することができるでしょう。
ただし、手術を受けても再発のリスクが依然として存在します。それは、同じ動作や負荷をかけることで再び前十字靭帯が損傷する可能性があるからです。そのため、手術後も運動や動作に気をつける必要があります。
名古屋市東区めいほく接骨院では、前十字靭帯損傷に対する治療として「骨盤矯正」を提供しています。骨盤矯正は、全体のバランスを整え、身体の使い方や負荷のかけ方を調整し、膝への負担を軽減する助けをします。この施術は痛みを伴わず、安全に行えます。
前十字靭帯損傷は早期の治療が重要です。スポーツや日常生活での快適さを取り戻したい方は、私たちの専門知識を頼りにしてください。適切な治療プランを提案し、健康な生活をサポートいたします。
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